就活での一次面接でよく聞かれる質問と回答例
一次面接でよくある質問は、以下の6つです。
- 自己紹介をしてください。
- 志望動機はなんですか?
- 学生時代に力を入れていたことは何ですか?
- 自己PRをお願いします。
- 長所と短所を教えてください。
- 何か質問はありますか?
それぞれの回答のポイントと回答例を紹介するため、これから一次面接を受ける方は要チェックです。
自己紹介をしてください。
自己紹介でまず答えることは、自身の出身大学や学部、名前です。
第一印象に直結するため、ハキハキと明るい声で答えることが大切。
次に大学時代の経験や活動など、自身の人柄がわかるエピソードを簡潔に答えます。
余裕があれば、面接で自分が話したいことも添えると、面接官が質問する時のポイントとして興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
最後に結びの言葉として「本日はどうぞよろしくお願いします」と添えましょう。
回答例
〇〇大学〇〇学部4年の〇〇です。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
大学ではマーケティングを専攻しており、主に顧客の購買行動について研究していました。
研究内容を活かしてビジネスコンテストへの参加に注力したため、そのお話もさせていただければと思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
志望動機はなんですか?
志望動機では自身がその企業を選んだ理由を説明するため、業界研究や企業研究が必要不可欠です。
企業のホームページやパンフレット、説明会、OB・OG訪問などを活用して、企業の情報を集めましょう。
一次面接ではそこまで掘り下げて質問されることがないとはいえ、「ほかの企業ではなくこの企業を選んだ理由」を明確にする必要があります。
同業他社との違いがはっきりとわからない場合は、企業の魅力を感じている点を伝えれば大丈夫です。
回答例
私は御社で営業職として働き、〇〇の魅力を世の中に広めたいと考えています。
私は小さい頃に病気をしたことがあったのですが、その時に〇〇にすごく勇気づけられた思い出があります。
そのため、私の留学で培った語学力やコミュニケーション力を活かして、〇〇の存在を世界に広め、御社に貢献します。
学生時代に力を入れていたことは何ですか?
ガクチカで見られる点は、自身の人間性です。
自身が学生時代にがんばったことの裏側にある、苦労や困難にぶつかった時にどのように向き合い、対処してきたかという部分を面接官は見ています。
そのため、「なぜ」「どのような」行動をとったのかを明確に話すと、面接官の印象に残りやすくなります。
がんばったことの内容は、部活やサークル、アルバイトなどどんなことでも構いません。
回答例
私はテニス部の部長として、大会で優勝することを目標に活動していました。
それまで5年以上優勝できていませんでしたが、練習時間を細かく管理して効率よくできるように、練習内容を改善していきました。
その結果、チーム全体のレベルが上がり、昨年は地区の大会で優勝することができました。
この経験を通して、目標を掲げたうえで仕組みを作ることで、チーム全体を動かせることを学びました。
自己PRをお願いします。
自己PRでは、過去の経験から発揮できる長所や強みを面接官にアピールします。
長所や強みだけを述べるのではなく、裏付けとなる経験を一緒に伝えることが大切です。
「どのような時に強みを発揮したのか」「課題にどう立ち向かったのか」を具体的に説明しましょう。
自己PRの内容から面接官は、自身が企業に勤めた時を想像して相性を見極めます。
自身の経験やスキルが企業でどのように活かせるかをアピールするために、企業からの目線も考慮してくださいね。
回答例
私はどのような困難にも前向きに立ち向かうチャレンジ精神があります。
留学するまでは語学に自信があったにもかかわらず、留学先の大学では授業についていくのが精一杯でした。
英語が完璧にわからず、一人で勉強することに限界を感じて、思い切ってクラスの子に声をかけ毎日授業のあとに勉強に付き合ってもらいました。
その結果、徐々に成果が出始めて、最終的にはクラスで積極的に発言できるようになりました。
御社でも困難にぶつかった際は逃げ出さず、改善策を考えて取り組んでいきます。
長所と短所を教えてください。
長所と短所の質問では、自分自身を客観視できているかどうかが見られています。
特に自分の強みと弱みを理解した上で、欠点がある場合は克服しようとする姿勢がある点をアピールすることがポイントです。
短所を伝える時は、伝えただけで終わると、欠点を改善する姿勢が伝わりません。
そのため、欠点と共に改善策もあわせて伝えると、向上心のある人柄であることが伝わり、面接官に好印象を持ってもらいやすくなります。
回答例
長所は負けず嫌いなところです。
特に自分に負けたくないという気持ちが強く、部活の大会で常に自己ベストを更新することにこだわっていました。
短所は、優柔不断なところです。
物事の判断に時間がかかる理由を考えたところ、欲張っているからということに気づきました。
あれもこれもチャンスを逃したくない気持ちから優柔不断になってしまっているため、最近は〇〇を取るなら△△は諦めると考えるよう意識しています。
何か質問はありますか?
面接の最後には、「何か質問はありますか?」と逆質問されるケースがよくあります。
面接官は学生の疑問を解消したり、自社への熱を知ったりしたいという理由で逆質問をしています。
逆質問は、聞きたいことを聞ける貴重なチャンスです。
次の3つのポイントに気をつけながら、疑問に感じていることは素直に聞きましょう。
- ホームページに書かれていることを聞かない
- 相手の立場に合わせた質問をする
- 「特にありません」と答えない
回答例
「どのような人が現場で活躍していますか?」
「御社が今、課題に感じていることは何ですか?」
「1日の仕事の流れを教えてください。」
「働くうえでどのような能力が必要とされていますか?」
「入社までにやっておいた方がいいことはありますか?」
その他の質問
その他にも一次面接では、まれに下記のような質問をされることがあります。
- 入社後のキャリアプランはありますか?
- 挫折した経験を教えてください。
- 最近のニュースについて教えてください。
想定外の質問をされるとパニックになって、回答があやふやになったり、黙り込んだりしてしまうかもしれません。
変わった質問は自身の回答内容が見られているのではなく、学生の対応力が見られています。
あらかじめ用意している取り繕った回答ではなく、学生の思考や性格から出る咄嗟の回答や反応を知りたいのです。
そのため、想定外の質問をされても慌てるのではなく、意味をきちんと理解して頭の中で整理してから答えることが大切です。
急いで答えたあまり、意味がわからない回答をすると、かえってマイナス評価となります。
どのように回答すればいいか思い付かない場合は、「少し考えるお時間をいただいてもいいですか?」と断りを入れることもひとつの方法です。
このような断りを入れたからといって、面接での評価がマイナスにはならないので安心してくださいね。
就活での一次面接対策について
就活の一次面接の対策としてできることは、以下の5つです。
- 回答の準備
- 回答の練習
- 模擬面接で事前に練習
- 企業研究を行う
- 自己分析を行う
それぞれの対策方法を具体的に確認し、一次面接に備えましょう。
回答の準備
基本的なコミュニケーション力を見極められる一次面接では、回答を準備し、スムーズに受け答えできるように準備しておくことが大切です。
二次面接や最終面接と比較すると、一次面接では深掘りして質問されることはあまりありません。
そのため、よくある質問だけでも準備できていると、うまくいく可能性が高いです。
以下の質問は、一次面接でよく聞かれる内容なため回答を考えておきましょう。
- 自己紹介
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR など
自己紹介では大学や学部、名前、学生時代の経験を簡潔に紹介します。
学生時代の経験は概要を簡潔に話すだけにして、残りは質問された際に詳しく話すようにしましょう。
志望動機は、企業への熱意をアピールする場です。
一般論や企業の特徴を述べるのではなく、その企業ならではの質問を用意すると効果的です。
また、学生時代に力を入れたことは、ほとんどの企業で聞かれる質問です。
ほとんどの学生が回答を用意しているため、スムーズに答えられなければ、それだけでマイナスな印象になりかねません。
自身の経験から得た学びや強みを面接官にアピールしましょう。
自己PRは、自己紹介や学生時代に力を入れたことと混同しないように気を付ける必要があります。
自身の強みから入社後に活躍する強みを持ってもらえるようにアピールすることがポイントです。
このような内容を事前にノートにまとめて、いつ聞かれてもスムーズに答えられるように頭に入れておいてくださいね。
回答の練習
回答を準備したあとは、うまく答えられるように練習することも大切です。
面接本番は緊張するため、選考中に頭の中が真っ白になったり、すぐに思い出せなかったりする可能性があります。
特にエントリーシートに書いた内容を確認しておくと安心です。
なぜなら、面接官は面接中にエントリーシートを見ながら進行しており、エントリーシートに書かれている内容を追加質問される可能性があるからです。
エントリーシートをいつでも確認できるように、コピーを取ってから提出すると、本番前にも確認ができます。
エントリーシートに書かれている内容と違うことを答えると、「価値観が定まっていない」「自己分析できていない」といった印象を持たれて、マイナス評価になりかねません。
緊張している中でも必ず思い出して一貫性のある回答ができるように、エントリーシートに書いた内容を書いたり、読んだりして復習しておきましょう。
模擬面接で事前に練習
回答内容を考えておくだけでは不十分で、緊張感の中でうまく回答する練習も必要です。
回答を考えただけで、何の練習もなく本領発揮できる人はいません。
そのため、大学や就活講座の面接対策を利用して、面接と同じ緊張感を感じられる環境の模擬面接を受けましょう。
模擬面接は、繰り返すことで改善が積み上がって着実に良くなっていくため、非常に効果的な面接対策です。
企業によっては会社説明会やインターンシップで面接対策セミナーを行っているため、参加してみることもおすすめです。
模擬面接では、質問にスムーズに答えられるだけでなく、言葉遣いや振る舞い、マナーなども問題がないか確認してもらいましょう。
模擬面接でもらったフィードバックは今後の面接に活かし、本番では自身の良さを十分に発揮できるように準備して挑んでくださいね。
企業研究を行う
企業研究の目的は、会社の理念や業績、将来の可能性、社風を把握して志望動機を明確にすることです。
企業について詳しく把握しなければ、説得力のある志望動機は書けません。
また、よく知らないが故に、自分と相性の悪い企業を選んでいる可能性もあります。
反対に、企業が求める人物像を把握して、自分と重なる部分を面接でアピールすれば、面接官に良い印象を持ってもらえる可能性が高くなります。
面接での自己PRをさまざまな企業で使いまわしている方が多いですが、内定を獲得したい方は企業研究したうえでその企業に合わせた内容に変更しましょう。
企業研究していることが面接官にしっかりと伝わった方が、一次面接を通過できる確率が高くなります。
自己分析を行う
一次面接は学生一人あたりの時間が短いため、自分のことを端的にアピールすることがポイントです。
そのため、過去の経験や体験、スキルを振り返りながら、何を伝えるべきかしっかりと整理して準備しておかなければなりません。
自己分析はよくわからないから模範回答を使おうとする学生がときどきいますが、二次面接ではより深く質問されます。
エントリーシートの段階でしっかり自己分析できていなければ、エントリーシートや一次面接の内容と二次面接の内容が矛盾していると判断されてマイナス評価になりかねません。
いつ質問されても一貫性のある回答ができるように、自己分析はしっかりと行うことが重要です。

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